経理関係

創業期経理はどうしてる?【自分で経理VS税理士さん外注】

札幌市白石区の起業・創業の経営に力をいれている千葉税理士事務所です。

こちらをご覧いただきありがとうございます!

個人事業主としての開業でも法人設立の創業でも事業を始めると絶対的に必要になるのは経理です。

早速ですが今回は創業期の経理について自分でやる場合と税理士さんに外注する場合でのメリット・デメリットをお話しします。

(目次)

1.起業後の経理にも目的によって作り方が違う

2.スタートは税理士さん外注もあり

3.税理士さんに経理外注するメリット

1.起業後の経理にも目的によって作り方が違う

私たちはみなさんにはキャッシュリッチ起業をしていただきたいので、経営的なところから経理についての考え方のパターンをお話しします。

①とりあえず経営型:よくある経理の考え方

皆さんも実感があると思いますが起業前から領収書が出てきます。

例えば、起業前の相談で使った喫茶店の領収書や取引先見込みへの手土産など。

人が動けばお金が動いて、レシートや領収書が出てきます。

そうすると、その支払いに対して「経理」という事務処理が付いてくるという訳です。

個人事業も法人も経理自体は大きくは変わりません。

会社版の家計簿をつけて、税金計算をするというのが一般的にはゴールになっています。

そのため、周りの経営者に聞いた時に「確定申告で忙しくてさ」「ウチ今月決算だから忙しい」なんてことを言われていると思います。

税金申告のために溜めてしまった経理を一気に片付けているという会社はこんな感じになります。

できれば経費が多くて税金が少ないと喜ぶ個人事業主や法人は、経理を税金申告の為の厄介者と考えています。

(よくある経理の特徴:自社経理のデメリット)

・確定申告時や決算申告時にまとめて経理をする傾向が強い

・平常時は預金通帳の推移だけを見ている(見ていないケースも多い)

・個人のお金と会社のお金の区別がない

・利益を常につかんでいないので節税という情報に飛びつきやすくなる

★お金が減る経営+コスパ大好き経営者になる

★売上を上げることよりも税金を減らしたくなる

②お金が増える経営型:感覚値としては経営者の半分以下

起業・創業の仕方にもよるのですが、しっかりと売上を伸ばして会社を良くしていきたいという目標のある方はコチラになります。

一方で起業・創業の経緯が自分が勤務時代に担当していた会社から仕事をもらうことが前提となっている場合には、「とりあえず食べていける+α」の売上がもらえるということが確約されてスタートになります。

そうすると、独立を応援してくれた得意先が「ウチの仕事を一生懸命やってくれ」という話になるので「勤め人の時よりもいい」と納得してしまいやすくなります。

そうなると、入ってくるお金は頭打ちがあるので、経費を使って、利益を抑えて、税金が少なければうれしいという先ほどの考え方になってきます。

実はこの考え方は非常に経営的リスクを抱えているのですが、創業時には気づかないまま数年~数十年が過ぎていきます。

私たちが創業時からお手伝いするケースでも、最初は元請けありきという方もいらっしゃいます。

しかし、最初の面談段階から経営的なお話をさせてただくことで「よくる経理の考え方」の経営者ではなくなっております。

1人社長として起業している方でも、経営的な経理の必要性を理解されて毎月帳簿を進めていらっしゃいます。

なぜなら私たちと数字・経営の打合せをしたいと思っていただけているからです。

(お金が増える経営型の特徴)

・経理は毎月実施

・創業時は人手が足りないので税理士事務所・会計事務所に外注

・会社のお金と個人のお金の区別ができる

・銀行との正しい付き合い方が最初からできやすい

★創業融資の打診や2期目での設備投資融資が受けやすくなる

(融資打診も税理士事務所からの紹介・試算表の即時提供ができるため)

★売上+採用人員数が増やしやすい

★経営打合せをするので資金繰り悪化が起こりにくい

2.スタートは税理士さん外注もあり

「創業時はお金を掛けたくないので自分で経理したいです。」というお話をいただくことがあります。

私はこれは良いことだと思います。

自分の会社の数字をきちっと把握しておくということはとても重要な意味を持つからです。

そして、毎月会社が経理をして数字を出してくれた方が、経営の打合せがきちんとできるので大変助かります。

お金が増える経営に向けて進むうえで、創業時に問題になる自社経理についてもお話ししておきますね。

(創業時に問題になる自社経理のパターン)

●経理をため込んでしまう(半年以上経理が溜まっている)

●経理に時間をかけてしまって本来上げるべき売上に時間をかけていない(経理が言い訳になる)

★細かい数字が気になってコストを意識してしまう

3.税理士さんに経理外注するメリットと方法

創業時に税理士さんに経理を外注するメリットと方法を見ていきましょう。

①創業時に税理士さんに経理を外注するメリット

●毎月経理が進むことで月次の売上・利益が見える

●経理だけのパートさんの雇用が難しくなっているので低価格で外注できる

(パートさんも月10万円以上稼ぎたいという考えが多いので、業務量に関係なくまとまったお給料を支払う必要があります)

★毎月試算表が出るので銀行融資の資料が揃いやすい

★経営的な打合せをするための資料が揃っている

★プロの経理をしてもらうことで経営的に見やすい経理になる

★プロの経理で金融機関受けの良い試算表・決算書になる

創業時の経理の仕方はその後の会社の決算書にも影響してきます。

そのため、創業時はプロに経理をしてもらってカタチを作っておいた方が将来の金融機関対応においてメリットが多くなります。

特に法人の場合は自社経理で進めてしまった結果、決算書の表示に問題がでてしまい長期間にわたって資金調達時にデメリットを抱えてしまうことがよくあります。

 

②創業時に経理を税理士さんに頼む方法

税理士さんに「記帳代行(経理代行)を頼むだけでしょ?」と思われるかもしれませんが、断られることもあるのです。

なぜなら、税理士事務所業界も人材不足・人件費高騰などもありサービス内容が分かれてきているのです。

「うちは経理代行はやっていません」という税理士事務所・会計事務所の場合、少し規模の大きな会社だけをお客様にしたいという傾向があります。

創業といっても資本金が大きくて、事務員さんの雇用も含めて開業するケースであれば顧問を引き受けてあげますということになります。

一人社長でこれから頑張りますという場合には、ハードルの高い会計事務所になる可能性があります。

ここからは創業時に経理を税理士さんに頼む方法をお話しします。

①自分の業種にあった経理方法の進め方を聞く

②インターネットバンキングやクレジットカード利用をする

③会計事務所との連絡ツールを確立する

④毎月きちんと経理資料を出す

 

①自分の業種にあった経理方法の進め方を聞く

経理を外注する場合に、その業種独特のルールを作ったほうが効率的という場合があります。

例えば、出張の多い業種の場合には、レシートなどを郵送やり取りが難しいケースも出てきます。

私たちの場合は、専用アプリを使っていただき経理書類の郵送をデジタル化することで経理を進められるようにします。

月に一度まとめてから郵送となると、資料をなくしてしまったり、揃わないということが起こりやすくなります。

その結果、けいりが滞りがちになっていくことで悪化してしまいます。

業種やお客様の事情にあった経理体制を作ってもらえるかどうかを聞いておきましょう。

②インターネットバンキングやクレジットカード利用をする

税理士さんに経理を外注する場合、ポイントになるものがあります。

それは経理の効率化をしてもらえるかどうかです。

銀行預金の通帳やクレジットカードの利用明細は紙が一般的です。

しかし、これをデジタル化することでタイムリーに経理ができるようになったり、効率的に経理ができるようになります。

私たちも紙で資料をいただくケースもあるのですが、どうしても資料の漏れや重複ということが起こりがちです。

ここをインターネットバンキングの利用やクレジットカード利用をすることで経理資料の漏れが起こりにくくなります。

経理をできるだけ早く正確に行うためには、インターネットバンキングの利用とクレジットカード利用をお勧めしています。

③会計事務所との連絡ツールを確立する

税理士事務所・会計事務所に経理を外注する場合、資料を見てわからないことの問合せや追加資料のお願いがあります。

ここで携帯電話だけが連絡手段になっていると、忙しいときに電話が鳴ってしまうということになります。

そうなると「忙しいのに」「うるさいな」となってしまい、経理がどんどん停滞してしまいます。

メールでの対応でもよいのかもしれませんがウイルス対策で迷惑メールに入っていたりして、資料のやり取りが難しくなってしまいます。

私たちの場合にはビジネスようのチャットを利用して迷惑メール対策をしております。

④毎月きちんと経理資料を出す

毎月出す習慣を作るとこれが当たり前になります。

溜めてしまう習慣になると、確認事項が膨大になって、お客様も会計事務所側も嫌になってしまいます。

3カ月前の領収書を何に使ったかなんて覚えていないと思います。

資料を出すだけでも遅れてしまうと、自社経理に切り替えることが難しくなります。

将来的に自社で経理をして経営状況を把握できるようにする練習と思って毎月資料を出しましょう。

会社設立をしたときには、経理の方向性を早く決めましょう。

初めての確定申告時期や法人決算期に税理士さんを探したのでは、資金繰り的にも経営的にも後手になってしまっています。

できれば、経理の方向性で悩まれた段階で税理士さんに相談することをお勧めします。

1期目の業況・経理状況によっては銀行融資が難しくなったり、資金繰りが悪くなることがあります。

大切な1期目を良い形で進められるようにしましょう。

経理で悩んでいる方は今すぐご相談ください。

相談電話:011-858-7007

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