札幌市白石区の創業・起業の経営者に選ばれている千葉税理士事務所です。
今回は創業・起業をするときに個人的におススメする会計ソフトの話をします。
(目次)
1.高い会計ソフトはよいのか?
2.個人的なおススメ会計ソフトは弥生会計
3.会計ソフトは初期設定で効率UP
1.高い会計ソフトはよいのか?
会計ソフトは高いものから安いものまでたくさんあると思います。
金額以外でもクラウド版とパソコンにインストールして使うパッケージソフトといわれるものに分かれます。
最近の相場は年間利用料が3万円超というのが、会計ソフトの相場だと思います。
会計事務所によってはTKCのように月額利用料がかかる税理士さんからリースする会計ソフトもあります。
で、結局高い会計ソフトはいいの?という点ですが・・・。
「そんなことないです」というのが個人的な意見です。
といっても、無料のものをお勧めする気も全くありません。
無料のものや安いものだと、そのソフトのサポートなどがずっとあるかどうかわからない点と使っている人が少ない可能性があり、人に聞いても使い方がはっきりしないことがあります。
また、割と使われている会計ソフト同士は特殊なソフトを使えばデータに互換性があります。
無料の会計ソフトはそのような互換ソフトの対応がないか少ないと思います。
いざ、税理士さんにお願いしたいと思ってもデータ引継ぎができないという問題があります。
また、無料のものを使っている場合、経営者のマインド部分で大事なところにお金をかけない癖がつくという傾向もあるので「これでいいか」と売上げが伸びなくてもよい経営に走ってしまう傾向があります。
では、高い会計ソフトはなぜ高いのかというと、基本的には普通には使わない機能がついているという点でが考えられます。
使ったら便利という会社もあるので悪いとは言わないのですが、1店舗経営の飲食店・美容室であれば高価な機能は必要ありません。
建設業も新築・リノベーションと建築をしている場合などでなければ、高価なソフトの機能を使うことはないと思います。
実務の現場で高価なソフトの機能として使っているのは「部門別管理」といわれるものになります。
(部門別管理とは)
複数の店舗の業績や複数の事業を行っている会社の各店舗・事業ごとの儲けを分解してみたいという場合に使っています。
●店舗ごとの売上・経費・利益を把握したい場合
●事業の種類ごとに売上・経費・利益を見たい場合
注意点:経費の割り振りの方法を間違うと経営判断自体を大きく間違うので危険です。
数字の考え方がわかるようになる前に自社で導入すると自己のもとになります。
間違ってしまう場合、次のようなことが起こります。
×儲かっている仕事なのに赤字だと思ってしまい撤退してしまう。
×いくら売上げを増やせばよいかの計算自体が間違ってしまう。
これをするには経理の基礎資料段階で、分けるという作業があるので経理に慣れていなければ使うこと自体ができないものです。
一般的な創業・起業であれば高価な会計ソフトは使わなくても大丈夫です。
2.個人的なおススメ会計ソフトは弥生会計
個人的におススメしているのは次のソフトです。
・個人事業の場合:やよいの青色申告
・法人の場合:弥生会計(スタンダード)
こちらのソフトはクラウド版ではなくPCにインストールするパッケージ版です。
クラウド版はMFクラウド会計などと同じようにWEB上で経理処理をするものになります。
ネット環境があれば、PCを選ばずに処理できるメリットがありますが、会計ソフトとしての使い勝手に癖があります。
弥生会計とやよいの青色申告はクラウド会計と同じインターネットバンキングやクレジット明細の取込機能もあるという優れものです。
一般的に考えられている自動経理の機能が付いた会計ソフトになります。
弥生会計や弥生のやよいの青色申告もクラウド会計と同じようなことができます。
優れている点は入力自体は今までの会計ソフトのように「スピーディーに入力することができる」+「自動経理」のいいとこどりができます。
そのため個人的には一番おススメしているのが弥生会計シリーズです。
会計処理の多い会社でも入力データの破損という部分でのリスクも低く、途中でおかしくなった場合でもある程度のバックアップが自動で作成されているのでダメージが小さいというメリットもあります。
私たちの事務所とご契約いただいている場合にはクラウド上でのデータ共有をすることもできるので、クラウド会計のようにデータ共有をしながら弥生会計を使うことができます。
クラウド型会計ソフトのメリット:預金口座やクレジット明細の自動取込機能です。
入力自体を省力化して、経理が自動でできるというところにメリットがあります。
逆に会計ソフトを手で入力しようとすると、画面遷移などで若干のストレスを感じるところがあります。(もしかしたら、今は解消している可能性もある)
税務面のリスクとしては、自動経理はあっているものと思ってスルーしてしまうので、税務上の間違いが混入しても気づきにくいという点があります。
3.会計ソフトは初期設定で効率UP
会計ソフトは使い方で効率化に恐ろしいほどの違いが生まれます。
私たちの事務所でも経理の入力が得意という人と入力はできるという人(私自身です)とでは、処理速度に雲泥の差が生まれます。
私は入力自体はできるので処理はできます。しかも、ブラインドタッチです。
一般的には入力速度は速い方です。
ただ単に会計ソフトの入力ができてキーボードの入力が早いという人と、会計ソフトの効率的な使い方ができる人と比べると何割処理速度に差が出ます。
会計ソフトの効率的な設定ができる人のほうが2倍上の処理速度が出ます。
しかも、処理している量が増えれば増えるほど効率化の効果が出てきます。
創業時は税理士さんに頼まないで経理は自分でやるという場合には、この効率化の仕方を誰にも教えてもらえないままずっと経理をすることになるのでもったいないです。
その結果が確定申告時期や法人決算時期に時間がとられて仕事にならないという流れが出来上がってきます。
日々の売上ダウンとともに確定申告が終わったからいいかという経営的悪循環に陥ってしまいます。
むしろ、最初の1年くらいは税理士さんに外注をしておいて、入力の効率化設定が終わったデータを引継いだ方がお得だと思います。
最初が一番手間暇がかかるので、外注だしした時のコスパは良いです。
私たちの場合には経営的な打合せ資料の作成のために、毎月の帳簿入力を進めることにしています。
自社で経理をすることで遅れてしまうと、創業時からのスタートダッシュができないので経理が苦手であれば外注することをお勧めします。
創業から私たちとお付き合いする個人事業の方や法人の方は経理の入力指導・初期設定をお手伝いしているのでスタートから時間的な余裕ができています。
もしも、自分の生活の質を上げていきたい・会社の経営をしっかりと考えたいという方はぜひご相談ください。
会計ソフトの設定などもお手伝いしております。
相談電話:011-858-7007
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